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お薬飲んだら中二病の後輩が死ぬほど可愛く見えてきたので
第1章 お薬飲んだら死ぬほど変な気分になってきたので
私は、目の前に置いてある、液体の入った瓶の正体が気になっていた。
昨日はなかったはずなのに、今日私が入ってきたときには、すでに置いてあった。
中に入っている液体は、白色で、絹のようになめらかそうな、悪い印象を受けないものだった。
今日はいつもより1時間ほど早く授業が終わり、いつも通り部室のテーブルの前に座っていた。
特にすることもないので、ほかの部員たちが来るまで今日の授業の復習をしながら待つことにした。
…ここで、テーブルの上に、液体の入った小瓶が置いてあることに気づいた。
テーブルの上がプリントやら雑誌やらで散乱していて気づかなかったが、見覚えのないものだ。
一体誰の…
小瓶の中に入った液体に興味が湧いたので、しばらく眺めていると…
ガラッ
と音を立てて部室の扉が開いた。そして、
「うぬ…流石にまだ誰もいな……ぬぅ…フェンリルよ、先回りしていたか…」
訳の分からぬ名前を口にしながら、黒髪ツインテールの子が入ってきた。
黒坂 夜咲、中等部2年生。この部に3人いる私の後輩の一人だ。
普段は右眼に包帯を巻いているので確認できないが、両眼とも赤い眼をしている。
私は、この子の性格から鑑みて、カラーコンタクトだと思っているのだが。
「だからフェンリルって何よ……部長って呼びなさい……」
このやりとりもこの部であの子と知り合って何百回目か知らないが、私がフェンリルだと認めるわけにもいかないので、直るはずはないと悟りながらも訂正を求めている。
「今日は懺悔の時間が早く終わったのでな…業務を終わらせ早い時間に魔力を補給しようと思っていたのだが…」
黒坂さんはぼやきながら、部室のテーブルに鞄を置いた。
「業務って…あなたいつも本読んでるか寝てるだけでしょ…」
まあちょっと変わってはいるが、別に嫌悪しているわけではない。
むしろ最近、私はあの子、黒坂さんに、なんというか、好意以上の、何かを感じるようになっていた。
歩くたびに揺れる、長めのツインテール…
黒い髪からほんのり漂う、シャンプーの香り…
――ああ、なんであんなに可愛いのよ!!!!
昨日はなかったはずなのに、今日私が入ってきたときには、すでに置いてあった。
中に入っている液体は、白色で、絹のようになめらかそうな、悪い印象を受けないものだった。
今日はいつもより1時間ほど早く授業が終わり、いつも通り部室のテーブルの前に座っていた。
特にすることもないので、ほかの部員たちが来るまで今日の授業の復習をしながら待つことにした。
…ここで、テーブルの上に、液体の入った小瓶が置いてあることに気づいた。
テーブルの上がプリントやら雑誌やらで散乱していて気づかなかったが、見覚えのないものだ。
一体誰の…
小瓶の中に入った液体に興味が湧いたので、しばらく眺めていると…
ガラッ
と音を立てて部室の扉が開いた。そして、
「うぬ…流石にまだ誰もいな……ぬぅ…フェンリルよ、先回りしていたか…」
訳の分からぬ名前を口にしながら、黒髪ツインテールの子が入ってきた。
黒坂 夜咲、中等部2年生。この部に3人いる私の後輩の一人だ。
普段は右眼に包帯を巻いているので確認できないが、両眼とも赤い眼をしている。
私は、この子の性格から鑑みて、カラーコンタクトだと思っているのだが。
「だからフェンリルって何よ……部長って呼びなさい……」
このやりとりもこの部であの子と知り合って何百回目か知らないが、私がフェンリルだと認めるわけにもいかないので、直るはずはないと悟りながらも訂正を求めている。
「今日は懺悔の時間が早く終わったのでな…業務を終わらせ早い時間に魔力を補給しようと思っていたのだが…」
黒坂さんはぼやきながら、部室のテーブルに鞄を置いた。
「業務って…あなたいつも本読んでるか寝てるだけでしょ…」
まあちょっと変わってはいるが、別に嫌悪しているわけではない。
むしろ最近、私はあの子、黒坂さんに、なんというか、好意以上の、何かを感じるようになっていた。
歩くたびに揺れる、長めのツインテール…
黒い髪からほんのり漂う、シャンプーの香り…
――ああ、なんであんなに可愛いのよ!!!!