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藤の舞
第11章 公開
私は先生に構われず中途半端な刺激しかもらえないのに…


『ひゃっ…ぁ…

ご、ごめんなさい…変な声だして…』

『いえ、敏感なところだから仕方ありません。

奥様立派な乳房だから、少し持ち上げさせていただきますよ。』

『は、はい…』

『では、マンモグラフィで検査します。こちらに立って、少し痛いですが我慢してくださいね。
機械に乳房を挟むので、お胸に触れますよ。』

『は、はい…』

機械が動く音が聞こえ、あとは患者が堪えきれず漏らす声…

何をしているんだろう。私は身を捩りながら堪えているというのに。

『乳房は自己触診できますからね。触診しながら方法を指導します。

さっきのベッドに鏡に向かって腰掛けてください。』

『はい。』

『では、右手を上げて頭の上に置く感じで脇を見せてください。そして真ん中の3本の指を揃えて、脇に当ててください。』

『こうですか?』

『はい、では僕の指を重ねますね。』

『脇から乳首に向かって指をこうやって滑らせます。脇にはリンパ腺が通ってますから念入りに確認してください。』

『は、はぁい…』

患者さんの声が艶かしくなる。

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