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藤の舞
第11章 公開
『下側は乳首を押さえて持ち上げるようにして、触診する手は、こう、乳房の形をなぞるように…』

『はぁ…っく…これじゃあ、手が足りなくなりますよ?』

『パートナーに頼んでもいいし、お一人なら上げている手をおろしてもいいです。』

『ぁ…ぁん…先生、そんなにしたら…』

『反対も同じようにしますよ。』

『はぁ…い…』

しばらくは無言で、患者さんの甘い吐息だけになる。

先生、早く私を構って…
猿轡を噛み締めながら診察が終わるのを待った。

パタン…

やっと終わった。
先生がカーテンを開けて、手足をフックから外す。

足に力が入らず、私はペシャリと崩れて尻をついた。

「ほら、ご褒美ですよ。」

カチャカチャとベルトの音がする。

私はいざってそれに近づいた。

「舐めさせてください。」

ずっと上げていた腕も、やっと下ろせてもう動かせない。

私はそれに近づいて下着の上から頬擦りすると、先生が下着をおろしてくれる。

ぶるんっと揺れて飛び出すそれが愛おしく、舌を伸ばして舐める。

こんなこと普通にしているんですか?

そんな風に思っていた私はもういない。


「ほら。」

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