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夢…を…見させてくれますか…
第4章 恋

「登坂、どうした?」

「山田由真、19歳、父親と弟と3人暮らし、現在卒業して大学が決まっている、」

「登坂!!お前」

「調べてもらった」

「なんで」

「惚れたろ」

「ふざけんなよ、そんなことあるわけない」

「ならそれ何」

ネックレスを指差す

「これは…」

「珍しいよな、ネックレスなんて」

「…………」

「俺らも恋もすれば、別れもする」

「一緒するな」

「で、彼女に会いたい?」

「は?」

「連れてきてやるよ」

「よけいなことするなよ……一般人だ」

「でも、惚れた」

「………わかんない、でもなんか気になる」

「だろ、気持ち伝えたらいいじゃん。」

「んなことできない」

「彼女さ、お前のこと知ってるのに、会いにきたりサイン貰ったり、しないよな…そこら辺の女とは違うよな」

「最初に会った時も知らなかったよ。なのにライブに来ようとして…きっと誘われたんだろうな。」

「どうする?連れて来ようか」

「いい……男いる」


「え、そうなの?」

「あぁ…こないだ病院に2人で来てたとこ見たし」

「は?病院に恋人で来るとかあり得ないだろ?来るとしたら妊娠したとか訳ありの時だけだろ(笑)」

「………」

「あ!!彼女、父親に会いに来たんだろ。この病院の医者らしいよ」

「え?医者」

「ん、外科だ」

「へぇ」

「どうする?連れてくるのは簡単だけど」

「……ん」


「任せとけよ」


登坂が出て行った
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