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夢…を…見させてくれますか…
第4章 恋
手術当日、由真は体調が悪く朝からベッドから起きれないでいた。
…どうしよう…
「今市!手術だな、頑張ってな」
メンバーが声をかける
「うん」
今市はソワソワしていた
「来ないな。」
登坂が囁く
「うん…」
「今市さん、手術室に」
看護士が呼びにくる
「はい」
車椅子で手術室に向かう今市
「今市さん、」
呼び止められた
由真の父親だ
「由真の父親です。挨拶が遅れてすみません。いつかは助けて頂いて本当にありがとうございます。助かりました」
「いえ…」
「手術のこと聞いてます、必ずよくなるはずです頑張ってください」
「ありがとうございます…あの、娘さんは…」
「あ、今日は朝から貧血が酷くて家で休んでます」
「そう…ですか」
手術室に入る今市
二時間後無事手術が終わり個室に戻る。
静まり返る病室のベッドに静かに頭を置き眠る由真の姿
「由真ちゃん…」
由真が目を覚ます
「今市さん…っ…ごめんなさいっ」
看護士に運ばれベッドに移される今市
看護士が出て行く
「今市さん…お疲れ様…ゆっくり休んで下さい」
「由真ちゃん…体調悪いのに…来てくれたんだ。」
「約束だから」
「由真ちゃん…」
「今市さん…私…それイヤだな」
「え?」
「ちゃんって呼ばれるの…」
「そっか…ごめんね」
「なんか…私…言い方悪いけど…対等でありたいって言うか…今市さんとは…その…」
「由真…」
今市が手を差し伸べる
由真も手を預けた
「今市さん…」
「隆二」
「え?」
「対等で居たいんだろ」
「隆二…」
手を握り合う
「来てくれてありがとう」
「私…できない約束しないから。ヘヘ」
「由真」
「リハビリ付き合います!頑張りましょ」
「うん」