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夢…を…見させてくれますか…
第5章 告白

リハビリは無難に終わり、あとは退院を待つばかりだった


「今市さ、由真ちゃんとこれからどうするの?」
「どうって…」

登坂が病室で今市に聞いた

「俺らの仕事は彼女を寂しくさせるぞ…今までみたいに毎日会うことは無理だし…」

「わかってる」

「本気が伝わるよ。」

「俺ができることは全てしてやりたい」

「そうか、今市にもやっと春が来たか。長かったな!!三年…だもな…」

「登坂…」

「あ…ごめん…」

「登坂…そのことは、忘れよう…」

「そうだな、終わったことだ…」

「退院決まったら連絡くれよ」

「登坂…お前の春はまだか?」

「俺?俺は毎日が春だよ!!予定がビッチリだよ!!誰かのおかげで今OFF中だしやりたい放題だ!!じゃな」

明るく笑いながら出て行く登坂


三年前


今市は登坂と同じ女性を好きになった


しかし彼女は、自ら命を絶ったのだ

命は取り留めたが芸能界を引退し今は裏方でこの世界に残っている

…鮎川涼子


彼女は、今市と同棲していた

しかし…彼女は出て行ったのだ…そして登坂の元へ


…コンコン


「はい」


「隆二!!」


「由真!!」


今市に抱きつく由真が可愛い

「由真」

「隆二…早く退院してね!!一緒に行きたいとこいっぱいあるんだ!!」

「うん…俺も行きたいとこある」

ゆっくり唇を重ねる2人

抱きしめる今市の腕が心地よくて由真は幸せだった


しかし…
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