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夢…を…見させてくれますか…
第5章 告白
退院が決まった今市

病院前にはファンが列をつくっていた

由真は裏口から入れて貰った


「隆二…やっと退院だね!!」

「うん、やっと由真とデートできる」

由真の手を握る今市

「はいはい、そこまで!!しばらくデートは無理だからな今市!!仕事がたまってるのわかるよな」

「わかってるよ。」

「隆二…大丈夫だよ、仕事無理しないで頑張ってね。」

「由真…」

「由真ちゃんは、いいこだな!!」

メンバーのみんなも由真を暖かい目で見てくれた

「由真…毎日電話するし、メールもするから。」

「うん。私もするね」

由真を残しメンバーは裏口から車に乗り出て行った

自宅に戻ると弟が料理を作っていた

「真。代わるよ」

「いいの俺が作るよ」

「真、仕事忙しいのに、ご飯まで…」

「いいって、姉ちゃんにばっか、頼れないよ。勉強あんだし」

「真…ありがと」

「姉ちゃん、最近綺麗になったよな…男できた?」

「え?」

「やっぱり…そんな歳だもんな。良かったよ」

「真…」

「俺…心配だった…体強くないし、これから先誰が支えるって思った時…姉ちゃん…今まで男なんていなかったろ、青春時代に楽しい恋愛出来なかったろ?」

「真…」

「でも、やっと幸せって実感する時が来たんだな。良かった」

「真…ありがと、いつか紹介するからね」

「あぁ、楽しみ」

弟の言うとおりだ、由真は恋愛経験ゼロだった。

好きになった相手は居たが、付き合うことは出来なかった

勉強と部活を推薦して入った高校だったせいもありプレッシャーとの戦いだった

成績はいつもトップクラスだった、合奏部では、ピアノで賞を取るくらいの腕前だ。


「真…仕事どう?」

「うん、やりがいがある、まだ入ったばかりだけど、いつか俺も企画とかして中心的な立場になりたい」

「真ならできるよ。」

二人で夕食を済ませる

部屋に戻ると今市から電話が鳴った
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