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夢…を…見させてくれますか…
第6章 悲しい現実
「合流!!」
「なおとさん!!遅かったな!!」
「あぁ、空港でナンパしてたら乗り遅れた(笑)」
「おいおい!!」
「可愛い子がいてさ…俺に倒れ込んできてさ」
「えぇ!!まじ!?んで?んで?」
岩田が聞いてくる
「抱きしめてやったよ」
「うんうん!!んで?」
「ないしょ」
「なんだよ…そこまで言ったら言ってくれても…」
「しょうがないなぁ…そのこさ、何か人ごみに圧倒されて貧血起こしたみたいでさ、控え室で休ませてあげたんだ」
「なおとさんやるじゃん!!」
「写メってきたんだよ!!見るか?」
「うん!!見たい見たい!!」
なおとが携帯を出し岩田に見せた
「由真ちゃん!!」
今市が一目散に駆け寄る
「なおとさん…これ」
「うん…空港で由真ちゃん見つけたら…倒れ込んできたからさ…」
「由真が…」
今市が立ち上がり携帯を出す
「由真…」
「今市!!ダメだ!!電話は禁止だ!!」
なおとが取り上げた
「なおとさん…」
「彼女なら大丈夫、しっかりした子だ。お前のことを誰よりも考えてる」
「なおとさん…」
「お前にはもったいない」
「なおとさん」
「撮影がうまく撮り終わったらこれやるよ」
写メを見せた
「なおとさん!!それ」
「ヘヘヘ、盗撮(笑)」
笑顔の由真の写メだ
「なおとさん…俺やります!!最高のPVにします」
「頼むよ」
今市は全力で取り組んだ
4日で仕上がった
「今市、ほら送ったからな」
今市の携帯に由真が写った
「由真…」
「お前…それおかずに…今夜…(笑)」
「なおとさん!!」
しかし…なおとの言うとおりになっていた
「由真っ……由真…はっ…ううっ……ううっ……」