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夢…を…見させてくれますか…
第2章 出会い
ライブの朝
結局みんなに押され、行くことになった
「姉ちゃん!!タオル買ってきてくれよ。」
弟に頼まれ、待ち合わせ場所に向かった
待ち合わせ時間は1時、
「まだ早いかな。」
お気に入りの店に寄る由真
…そう言えば…薬飲むの忘れちゃった…どうしよう…
そんなことを考えながら待ち合わせ場所に向かった…
「なんか…へん…」
由真が…立ち止まる…
…貧血の薬は…持ってない…
…目が霞んで、立って居られなくなっていた…
その場に…座り込んでしまう由真…
…キキッーっ
黒い車が止まり…ドアが開く
「大丈夫!!?」
かすかに聞こえる声…
そしてかすかに見える顔……しかし
由真は意識を手放した
白い天井が見える
「大丈夫?」
由真を覗き込む男…
綺麗な瞳…キリッとした眉…そして口元に綺麗に手入れされてるように…髭…
「あの…私…」
起き上がる由真
「大丈夫?」
「はい…すみませんでした。」
起き上がる由真
「あの…ここ…」
「あ、僕の知り合いの病院…」
「私…行かなきゃ‥友達が…」
「あ…それなら電話鳴ってて…悪いと思ったんだけど状況を説明しておいたから大丈夫」
「ありがとうございます」
「帰ります」
「一人で大丈夫?」
「はい…」
立ち上がるとふらつく由真
その由真を支える男
「あ…すみません…」
「送るよ。」
その男は、タクシーを呼び自宅近くまで送ってくれた
「あの…名前…」
「俺がわからない?」
「え?」
顔を見るが…全くわからない
「フフ…そっか、俺、今市…」
「今市…さん…今日は、ほんとにありがとうございます。助かりました」
タクシーは静かに走り去る
自宅に戻り、すぐに眠りについた