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夢…を…見させてくれますか…
第2章 出会い
「もう!!びっくりしたよ!!大丈夫だった?」
栄子と直美が次の日、教室に入るなり走り寄ってきた
「うん、ごめんね…薬飲むの忘れちゃって」
「良かった。」
「ライブどうだった?」
「すごく良かったよ!!由真がいないのが残念だったけど。」
「ごめんね」
「また行こうね。」
放課後。
「由真、今日私たち部活だから先帰ってていいからね」
「うん!!」
校門を出ると一台の車が開き中から、今市さんが降りてきた
「小林由真さん。忘れ物。」
「あ…」
学生証だった
「病院に忘れてて、なかったら君困ると思って…」
「わざわざすみません…」
「もう大丈夫?身体。」
「はい。」
「それじゃ」
「はい」
車が走り去る
「今市さん…か」
綺麗な目だな……
「ただいま」
「姉ちゃん、明日三者面談だけど、進路決めた?」
「うん…」
「俺…まだ悩んでる」
「ゆっくり決めなよ、まだ時間あるし」
弟は、進学と就職で迷っている
由真は、大学進学を希望している
三者面談当日
由真は、すぐに終わったが弟は、時間がかかった
「お父さん…俺…医者になりたくないわけじゃないんだ…」
「自分が一番いいと思うことをしなさい」
「お父さん…」
そして、弟は就職、由真は大学に進学…希望を出した
「卒業旅行だって!行くよね?」
栄子が由真に話しかけてきた
「卒業旅行?」
「うん!学年で行くんだって!」
「私は…」
「最後なんだし!楽しもうよ!」
学年みんなの参加が決定した
4日間だ。
由真は薬を貰いに病院に向かった