この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢…を…見させてくれますか…
第8章 悲しい嘘
「姉ちゃん!!必ず見に行くから!!」
大会当日弟は休みで、見に来てくれることになった
誰か1人でも見に来てくれる人は嬉しいと思う
「ありがとう真」
快晴の中を会場へと向かった
会場に着き早速リハーサルが行われた
本番前、隆二にメールをする
:今から本番!!頑張るね!!:
返事はなかった
本番が始まった
「ちょっと寄りたいとこあるんですけど、」
「どうしたの今市?」
「今日さ、この近くで…由真、ピアノ弾いてるはずなんだ…見てやりたい」
「マネージャー…時間あるか?」
登坂が聞く
「30分くらいなら」
「今市!!行けよ」
会場近くに車を止め今市が降りる
「急げよ!!今市」
「さんきゅ」
会場に入るとちょうど由真の大学だった
「間に合った…」
会場に由真のピアノが響く
「由真…凄いな」
しばらく聞いていた
演奏が終わると歓声が会場に響き渡った
「由真…」
今市は帽子を深く被り、サングラスをはめ控え室に向かう
一目会いたいと思った
控え室に着くと由真が出てきた
「由真ちゃん!!」
今市の前に進藤が由真を呼んだ
「進藤…さん?」
「お疲れ様!!凄く良かった」
「ありがとうございます。あ、昨日もありがとうございます」
「気にしないで。」
「はい」
「君のピアノ個人的に聞きたいな僕」
「え!?」
「また家おいで」
そい言うと歩き去った
今市は、車に戻る
「今市!!どうだった!?」
「凄く良かった。」
「会えたか?」
「なんか忙しそうで話せなかった。」
「そうか」
「いこ、わざわざありがとう、寄ってもらって」
今市は、少し気になったさっきの男が何者か