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夢…を…見させてくれますか…
第8章 悲しい嘘
「ただいま」
弟が帰ってくる
「お帰り」
「姉ちゃん、これ」
花束…
カードが入っていた
:由真、おめでとう、凄く良かったよ!!:
「真!!これどこに!?」
「ポストの前に…」
ドアを飛び出し外に出た
「隆二…」
部屋に戻り携帯を出す
今市に電話をする
…出て…出て…
「はい」
「隆二?」
「由真…」
「花束ありがとう。」
「あぁ」
「隆二…来てくれたんだ…」
「少し時間空いたんだ…」
「家にも?」
「時間なくて、置いただけで、ごめんね」
「ううん、嬉しいありがとう」
「今帰り?」
「あ…うん、大学で優勝のお祝いして…友達に送ってもらって」
「友達って女の子?」
「…うん…そうだよ」
嘘…嘘…だよ…
バカ…
「そう、疲れたろ、今日は早く休んで。」
「隆二…あのね…」
「由真…明日早いから…ごめんね…おやすみ」
隆二から切ったのは…初めて…だった
隆二に会いたくて仕方なかった…
どうして…嘘言っちゃったんだろ…
眠れないまま朝がきた
シャワーをし…部屋に向かい着替えてリビングにおりた
「姉ちゃんおはよ、今日病院だよな、送ってくよ」
「ありがとう」
病院に向かい、薬をもらい、父親に会いに行く
「お父さん」
「お、由真!!」
「着替えもってきたよ」
「さんきゅ。由真…顔色悪いな、大丈夫か?」
「うん。平気。」
「気をつけて帰れよ、」
病院から出る由真
タクシーに乗り込み大学へ向かう
吹奏楽部の部屋に入りピアノを弾いた
「ねぇ…この前の続きしない?」
あの男2人が後ろに立っていた
両腕を掴まれ勢いよく押し倒される
「嫌っ!!」
「おとなしくしてろ…」
男の顔色が変わった
「おい!鍵かけてこい!」
もう1人の男が鍵をかけた
楽器室もチェックした
「誰もいないか?」
「大丈夫!誰もいねぇよ!早くやろうぜ!」
「抑えとけ!」
ズボンを脱ぐ男…両手を掴まれ口を塞がれる
スカートがめくり上げられた
「ん~っっ…ん~っっ…」
「まだ…懲りないの…君たち?」
進藤が椅子から起き上がる
「安眠妨害だよ…」
「進藤!やべっ!」