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夢…を…見させてくれますか…
第10章 遠くの愛より近くの優しさ?

「由真ちゃん!!」

「進藤さん」

「具合い…どう?」

「………進藤さん、毎日来てくれなくてもいいです」

「俺暇だし、」

「………」

「それに由真ちゃんの笑顔見たいからさ。俺まだ由真ちゃんの笑顔見たことないからさ、泣いた顔しか…」

「進藤さん…なぜ…そんなに優しいの…」

「由真ちゃんに惚れたからかな」

「あの…私…」

「わかってる。僕、結構気長さんだから、待てるよ。」

普通の人なんだ…進藤さん…は…いつでもそばにいて、いつでも話せるんだ…


由真は…今市と進藤を比べてしまっていた


「由真ちゃん…好きな子いるでしょ」

「…え?」

「なんとなく…思った」

「……はい。けど…なかなか会えないから」

「遠距離とか?」

「あ…そんな感じです」

「そ!!ならチャンスありだね!!」

「チャンス?」

「遠距離は壊れやすいって聞いたことある。僕の存在で…そいつ忘れさせることも可能かも!!」

「それは…」

「気にしなくていいから…気長な性格だから」

「進藤さん…」


「その進藤さんて言うのやめてくれない?」

「楓って名前あるんだ」

「楓…さん」

「それでいい。由真ちゃん…外の空気吸いいこ」

車椅子に乗り屋上に行く

「夏も終わるね…」

「あの…楓さんは、楽器何を…」

「バイオリン…」

「なんか…似合ってる」

「そうかな」

「ピッタリ…」

「ありがとう」

「サークル顔出せばいいのに」

「由真ちゃん知らないんだねほんとに…なにも…俺の父親は…政界も動かす程の有力者…母親は…大学の理事…その他顔が広い分…僕の行く先には…決まって、もう結果がでてる世界…僕は…この歳まですべて決められている…」

進藤の顔が寂しさに変わった


「楓さん…ダメですよ…みんなが羨ましがる境遇に生まれてきたのに…そんなこと言ったら…」

「由真ちゃん…」

「楓さん…境遇は違うけど…人ってみんな一緒なんですよ………やりたいことがあったら言葉で伝える……これはみんな一緒でしょ…」

「はぁ…キミは…ほんとに欲のない素直で繊細な子だね」


「楓さん…の、気持ちちゃんと伝わるといいですね」

進藤は…由真の気持ちが愛しく思った
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