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夢…を…見させてくれますか…
第3章 驚き
「由真!!」
「お父さん、薬貰ったからもう帰るね」
「そうか、気をつけるんだぞ」
「うん」
エレベーターに乗り下に向かう
途中三階で止まると…今市が乗ってきた…
「…あの…今市さん?」
「あれ?偶然だね…また…具合い悪くなったの?」
「今日は薬を貰いにきただけです。今市さんは?」
「ん…俺は…持病」
「どこか?悪いんですか?」
「昔から腰がね…」
「そうですか…」
「あ…良かったらジュースでも飲も」
一階の病院内の店に入り座り飲み物を頼んだ
「えっと由真ちゃんだっけ?」
「はい」
「高校楽しい?」
「はい、私…ほんとなら去年卒業だったんですけど…入院してて…一年長く高校生やってて…」
「そう…じゃあ、今19?」
「はい。今年は卒業できそうです。」
ニコッと微笑む由真
そんな由真を可愛く思う今市だった
「大学いくの?」
「はい。今市さんは…何されてるんですか?」
「ほんとに知らないんだね」
クスクス笑う今市
「音楽関係かな‥」
「そうですか…今市さんおいくつですか?」
「いくつに見える?」
「28くらい?」
「そんなに老けてる?」
「すみません!!」
頭をさげる由真
「別にいいよ。26」
「私そろそろ帰りますね…腰、大事にしてくださいね」
「うん、ありがとう」
今市は思った、この子は、俺のことを知ったらどうするだろ…有名人だと知ったら…近寄ってくるだろうか…今までの子はそうだった…有名人と言うだけで…近寄って…自慢もする…
「小林由真…か」
…可愛い子だな…
今市の中に由真の存在が残っていた