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夢…を…見させてくれますか…
第10章 遠くの愛より近くの優しさ?

「姉ちゃん、今日進藤さんは?」

「まだだけど…どしたの?」

「進藤さんさ、俺の仕事のこといろいろアドバイスくれてさ、結果成功したイベントあってさ、お礼しようと思って」

「真、いつの間に楓さんと?」

「ハハハ…内緒…つうか姉ちゃん進藤さんさんとタメだろ?なんでさん付けなわけ?」

「え!?」

「進藤さん、今年二十歳、姉ちゃんもだろ」

「そうだったんだ…私何も知らなかった…」


「由真ちゃん!!体調どう?」

進藤が現れた

「お!真も来てたのか!」

「進藤さん!!この前のアドバイス成功しました。ありがとーございます」
「良かったじゃん!!」

「あ!!俺帰りますね…邪魔だろうから!!あ!!姉ちゃん、誕生日のプレゼント何がいい?」

「いらない。」

「二十歳の記念だろ、何か贈りたいんだよ!!じゃ!!」


「誕生日なんだ?何月?」

「8月です」

「何日…?」

「20日です」

「フフフ…」

「楓さん…どうしたんですか?」

進藤は胸元のポケットから免許証を取り出すと由真に渡した

「誕生日のとこ…」

…え!?


「8月20日……うそ……」

「運命感じるね!」

「楓さん…」

「僕もお祝いしたいな。」

「一緒に二十歳になるんだから」

「楓さん…」

「さん…も、いらない…楓でいいよ」

「はい」



「由真ちゃん、J Soul Brothers聞くんだ?」

進藤がCDを手にする


「はい…好きだから」

「僕も時々聞くんだ。」

「いいですよね…歌詞も…声も…」

「そうだね」

「由真ちゃん…来週、外出許可もらって一緒に演奏会行かない?」

「演奏会?」


「きっと喜ぶはず」

「でも、外出許可なんて…貰えるかな…」

「必ずもらうから」



そして演奏会当日

病室に進藤が迎えにきた

「お父さん!何かあったら責任とります。今日おかりします」

「よろしくお願いします」


進藤と演奏会に向かった
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