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夢…を…見させてくれますか…
第11章 弟の反対

「うそだろ!!」

「真…」

「姉ちゃん…あの人は…有名人だ…よ…先が見えるよ…姉ちゃんは一般人だ…」

「真…私…隆二が好きで愛してる…」

「………住む世界…違うんだぞ……」

「わかってる…」

「傷つくの…姉ちゃんだ……俺…そんなの嫌だ…」

病室の外で今市が二人の会話を聞いていた

「真…それでも…私は隆二を選んだの……好きなの……好きなの……」

「姉ちゃん…」

「会えない日が続くと…頭変になるけど………こうして会えたら…また頑張れる…隆二の顔みて…抱きしめられるだけで…それだけでいいの…」

「俺…姉ちゃんは…楓さんと付き合ってると思ってた。」

「楓…は、良い人だよ、私も…気持ちが楓に向こうとしてた…だけど…できるわけないの…私…今、隆二でいっぱいで…」

「姉ちゃん……だめだよ…あの人は…辞めとけよ…芸能界の奴なんか……本気なわけない……遊びだよ……姉ちゃん…………」

「隆二はそんな人じゃない!!」

大きい声を出す

「泣くのは姉ちゃんだ……心配だから言うんだよ…誰にでも優しくするんだよ…それが仕事なんだよ…楓さんと付き合えよ…楓さんなら絶対姉ちゃん幸せになれるよ…姉ちゃんのこと、ほんとに大切に思ってるよ楓さん。」

「わかってる…だけど、楓は……隆二とは違う……私が愛してるのは…隆二なの……隆二なの…」

「姉ちゃん……」


「帰って………休みたい……」


「わかったよ……あ…これ…誕生日プレゼント…おめでとう姉ちゃん」

部屋を出て行く弟


部屋の前に今市がいた


「真…くん…聞かせてもらった…でも、俺も遊びで付き合ってるんじゃない…由真を愛してる…それだけは伝えたかった。」

「あの…今日は…何をしに来たんですか?」

「仕事早く終わって、由真の顔見たくて…それで」

「あなた…姉ちゃんの何を知ってるんですか…今日が何の日か知ってます?」

「今日?」

「はぁ…あきれる…ハハハ………今日…姉ちゃん…誕生日なんです。二十歳の………一人だと思って……お祝いにケーキも買ったんだ……あんたのせいで台無しだよ…」

「…ごめん」

「あんたに謝られたって……」

弟が走り去る

一人残される今市…
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