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夢…を…見させてくれますか…
第11章 弟の反対
「やだっ…っ…真…っ…今日…激しいって…何かあった…?」
「いいんだ…黙って…」
遥香を何度も何度も抱く真
「真っ…ああぁぁ!!ダメっ……っ…」
「あぁぁ!!っっ」
真が遥香の上に倒れ込んだ…
「真っ……こんなセックス…今まで…しなかったじゃん…どうしたの…」
「遥香………俺がさ…もしも有名人だったらどうする?」
「なにそれ?!」
「だから、もしもだよ。もしも」
「ん~…難しいけど…真次第かな。真がそれでも私のこと好きでいてくれるなら嬉しいし…私も変わらず愛するだろうし…真が有名人だとしても…気持ちが一緒なら…関係ないかも…」
「ふぅん…」
「変な真」
「うるせ…今日は寝かせないからなっ…」
再び遥香に重なる真
病室の前…
今市が帽子をかぶりサングラスをし、ドアを叩こうとした瞬間…バイオリンが流れてきた
そっとドアを少し開ける今市
綺麗な髪の綺麗な目をした男がバイオリンを弾いていた…今市は唾を呑んだ
バイオリンが弾き終わる
「楓、いつもありがとう…」
「由真のためならいつでも弾くよ。」
「ありがと。」
「明日も、また来るね」
「うん」
「由真…おやすみ」
頭を撫で病室を出る
しばらくして今市がドアを叩いた
「はい」
「由真!!」
「…隆二!?」
「仕事終わったからきてみた。」
「隆二…今ね、大学の友達が来てバイオリン弾いてくれてたの」
「うん、俺も聞いてたよ。」
「素敵でしょ…彼のバイオリン。」
「うん。とても良かった。彼…由真のこと好きなんだろ?」
「え!?」
「今日…事務所に真くんが来たんだ。」
「真が!?」
「うん…」
全て話した今市
突然由真がベッドから降りて走り出した
「由真!!」
「真のバカっ!!真!!真のバカ!!バカ!!」
廊下に倒れ込む由真
「由真!!由真!!」
意識が遠のく由真
「由真…」
目を覚ます由真の目に今市が写った
「隆二………ごめんなさい……ごめんなさい…」
「由真…ごめん…な」
「姉ちゃん…」
「真…!?…余計なことしないでよ。」
「ごめんな。」
真が頭を下げた