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夢…を…見させてくれますか…
第14章 闘い

抗がん剤治療が始まる

今市は毎日必ず来てくれて由真を勇気づけてくれた

「由真…マンションにピアノが届いたよ」

「ほんと!?すごい!」

「早く治して思い切り弾いてくれよ。」

「うん!ありがと」

「なんか欲しいものとかある?」

「わがまま言ってもいい?」

「なぁに」

「隆の…うた…ききたいな…」

「やっと言ってくれたな…」

「え?」

「俺、ミュージシャンだよ由真…なかなか歌ききたいって言ってくれないからさ…少し凹んでたんだぞ。」

「そっか…ごめんね」

「由真は特別な存在なんだ。俺だけの…大切な…」

「隆…」

「由真だけに歌うよ」

「うん」

由真の手を握りしめ、歌い始める今市

目をつぶり静かな幸せな時間が二人を包む

綺麗な声が病室に響く…

「綺麗な声だね……吸い込まれそう」

「由真のためだけに歌ってるからかな。」

「幸せだよ、隆…」

「毎日歌う。由真のために歌うよ、幸せにさせたいし」

「ありがとう隆…」

「由真…」

今市に抱きしめられる

「隆…っ…隆…大好きっ…」

「由真…俺もめちゃくちゃ好きだよ…一日中由真のことばかり考えてる」
「幸せ…」

「うん、俺も」


その夜は、綺麗な星が出ていた

由真は入院してから、詩を書き始めていた

今市を想いながら、家族や友達を想いながら
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