この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢…を…見させてくれますか…
第16章 奇跡

「由真…由真…」

由真の手を握りしめ額をつける

「由真ちゃん…」

メンバーも祈る

そして…

かすかに由真の手が動いた

「由真?」

由真のまぶたが少し動く

「先生!!由真が!!」

医師が由真に近づく

「みんな一旦外へ!!」

部屋からでるメンバー

カーテンがひかれ治療が始まる


今市は、ただただ祈る…

「由真…由真…由真…」

ドアが開く


「先生!!」

父親が駆け寄る


「お父さん、由真さんの意識が戻りました……奇跡です…あるんですね…こんなこと……安定してます…中へ…」

「はいっ、ありがとうございます」

父親と弟が入る



「姉ちゃん…」


ゆっくり目を開く由真


「由真…」


父親が涙を流した


由真は頷いて微笑む

「由真…」

口を開くが聞こえない…弟が近づき聞き取る

「りゅ…り…ゅ」

「わかった…呼んでくるよ!!」


「姉ちゃん呼んでる!!早く行ってやれよ」

今市が走り込み部屋に入る

「由真!!」

今市を見つめる由真

「由真……よかった…」
今市の目から涙がこぼれた

由真も涙が頬を伝う
その涙を指で伝う今市

「由真…よく頑張ったな…ほんと…よかった…よかった…」

「りゅ……ぅ」

「ずっと…いるからゆっくり休めよ由真…」

ゆっくり目を閉じる


「今市くん…ありがとう…ありがとう…」

父親が今市の手を握る

「いえ…僕は何も…」

「君がいなかったら…由真は…」

「お父さん…もう大丈夫です…俺、由真から離れるつもりないし…由真じゃなきゃダメだし。」

「ありがとう…ありがとう…」

何度も頭を下げる


「姉ちゃん…も、あんたじゃなきゃダメなんだよ…」

「真くん…」

弟が今市に手を差し出す

「真くん…」

「頼むよ、姉ちゃんのこと…」

堅い握手をする二人

メンバーもそれぞれ笑顔で帰って行く

「みんなありがとう」

父親が深く頭を下げた
/101ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ