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夢…を…見させてくれますか…
第17章 ナオトの気持ち
今市のもとに由真の弟がきた
「俺の…せいだ」
「真くん…?」
「あんたから…金…受け取ったこと、話したんだ……ごめん…」
「……そっか」
「悪かった…」
「気にすることないよ。そうか、それで由真…あんな芝居……馬鹿だな…」
「ごめん…」
「大丈夫…ならこっちも芝居するか。」
「芝居?」
今市は、耳打ちをする
「了解」
「よし。頼んだよ真くん。」
「姉ちゃん…」
「ん?」
「ナオトさんと、付き合うの?」
「そんなことしないよ」
「さっき、あいつ…今市から電話きてさ…もう…ここには、来ないって…さ」
「…………そぅ」
「いろいろありがとうって……」
「…………そぅ」
「早く元気になってって言ってた。何か……あいつ、仕事で海外行くらしくて…しばらく日本に帰らないってさ。大きい仕事入ったみたいなんだ。成功したら…もうほんとに手の届かない存在になっちまうんだろうな。」
「………そぅだね。でも、良かった。それが一番いい。」
「姉ちゃん…ほんとにいいのか?」
「うん…」
「初めから、会うべきじゃなかったの。夢…だったの…全て…夢…」
「姉ちゃん…」
「少し…休むね」
弟が病室を出る
由真は…泣いた…