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夢…を…見させてくれますか…
第18章 好き
「隆二!!」
「ナオトさん…」
「もう、由真ちゃんに会わないって言ったの?」
「…はい、」
「俺さ…今日、由真ちゃんに俺の気持ち伝えた。」
「気持ち?」
「うん…好きだって言った」
「そう…ですか」
「由真ちゃんの気持ちは、わかってるから待つことにした。お前、もう由真ちゃんに会わないんだろ?ならチャンスだしな」
「…………。」
「ぢゃな!!」
ナオトが今市に伝え出ていく
「くそっ!!」
「隆二…」
レコーディング中の登坂が今市の肩を叩く
「大丈夫…だ」
「レコーディング終わりにしよう!!」
登坂がスタッフに声をかける
「飲み、付き合えよ隆二」
二人は、登坂の行きつけの店に入った
「いろいろあるよな。」
「ふぅ」
ため息をつく今市
「最近…たまってんだろ?誰か呼ぼうか?」
登坂を睨みつける今市
「冗談だよ…」
「なぁ、臣はさ…自分のこと好きなのわかってんのに、離れようとしてるとしたらさ…どうする?」
「ん? 俺? まぁ、俺なら離れてあげるよ、それが好きな相手が望むならな。めんどいし」
「そっか」
「ま、飲もうぜ」
ペースが早くなる今市
「もう一杯。」
かなり酔っていた
「タクシー呼ぶから待ってて」
登坂が席を離れる
「あれ!?隆二!?」
女が今市に声をかけた
今市が女を見て、しばらく見つめ合う
「…なんで…」
「ひさしぶりね…隆二…この店、私が任せてるのよ。臣以外のメンバーが来るの初めてよ。まさか隆二に会えるなんて!」
「………。」
ガタン
今市が席を立つが…バランスを崩し、女に倒れこんだ
「…ごめん」
「大丈夫…隆二…」
女は、ソファー席に今市を移す
「少し休んで…タクシーきたら呼ぶから」
今市は登坂を待った