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夢…を…見させてくれますか…
第18章 好き
「由真さん。退院決まりましたよ」
「ほんとに?」
「姉ちゃん!!良かったな!!」
「う…うん」
「退院後の詳しい説明ありますので、皆さん先生の部屋まで。」
「はい」
一週間後退院が決まった
退院後の生活や食事…いろいろ規制された
「何か…縛られているみたい…」
「姉ちゃん…」
「私……長生きできないかもね…もしかしたら死んじゃうかも…」
「ふざけたこと言うな!!」
「真…」
「死ぬ…なんて、軽く言うな!!」
「…ごめん」
「…由真ちゃん!!真くんの言うとおりだよ」
ナオトが入ってきた
「ナオトさん…」
「由真ちゃん、屋上いこ、今日すごく天気いいし」
二人で屋上にあがる
確かに空気がおいしかった
「ナオトさん…私、退院だって」
「ほんと!!やったじゃん!!」
「うん…」
「嬉しくないの?」
「……食事とか…生活も…決められてるから…あまり…ここにいるのと…変わらないかなって…」
「由真ちゃん…」
「ナオトさん…も、もうここにくることないし、仕事頑張ってくださいね、応援してます」
「由真ちゃん…そんな風に言うなよ…」
ナオトが由真を後ろから抱きしめた
「ナオト…さん?」
「由真ちゃん…うち…来る?」
「え?」
「退院後…俺のマンションに来る?」
「そんなこと、できません」
「でも、考えてくれないかな。」
「………病室戻ります」
一週間後、由真は退院した。
ナオトにもらったワンピースを無理やり看護士に着せられたのだ
「由真ちゃん!!綺麗」
看護士らが、玄関先で声をあげる
「みなさん。ありがとうございました」
「由真ちゃん、元気でね!!」
一台の車が止まる
「由真ちゃん!!退院おめでとう」
ナオトだった
「ナオトさん…」
「乗って!! 真くん!!必ず連れて帰る」
「勝手なことすんなよ!!姉ちゃん行くことねーからな」
「真…先帰ってて、ナオトさんと話しあるの」
ナオトの車に乗り込んだ