この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢…を…見させてくれますか…
第19章 一緒の時間
「帰れ…帰れ!!二度と来るな!!」
「隆二…そんな言い方ないでしょ…話しくらいしても…」
「うるさい!!話しなんかない!帰れ…二度とくるな!!」
「隆二…どうして…涙なんて…」
初めてみた今市の涙に驚いた
「いいから…帰ってくれよ。」
「隆二…私ね…またここで…一緒に…」
「うるせぇ!!帰れっ!!」
缶を投げる今市
「…わかったわよ」
涼子が出て行った
「由真…っ!!」
携帯を取り出し電話をかける…
しかし…寝室から由真の携帯が鳴った
「くそっ…!!」
部屋を飛び出し、エレベーターに乗る
「由真……由真…」
エレベーターを降りると管理人が今市を呼んだ
「今市さん、昼間、彼女救急車で運ばれましたよ…」
病院に走った
「由真……っ」
病院に入ると由真の父親がいた
「お父さん!」
「おお!今市くん」
「由真わ!?」
「二階だよ…呼吸困難で運ばれたみたいで、明日には帰れるよ」
「すみませんでした!!」
頭を下げる今市
「君が謝ることじゃないよ」
「お父さん」
「早く行ってあげなさい」
「はい」
コンコン。
「はい。」
ガラガラ…
「由真!!」
「りゅ…」
「ごめん!!ごめん!!」
由真に頭を下げる
「りゅ…大丈夫だよ」
「由真…」
「りゅ…あのね、私…勝手に鍵開けちゃったの…私こそ…ごめんなさい」
「由真…そんなことは、いいんだよ…」
「りゅ…」
「彼女は…前…」
「りゅ…いいの…言わないで…」
「由真…?」
「りゅ…いいの…前のことは…いい…話さなくて…でも…会ったこと、隠してたのは…嫌かな…りゅから…話して欲しかったかな…あの人からじゃなく…りゅから」
「由真…ごめん…」