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第18章 17．

「別にいいよ。気にしないで」
「わりーな。んで、なんでこの前はココへ来てたワケ？」
「・・・色々あるのよ」
「うぇ？なんだよ、教えてくんねぇわけ？つまんねーな。そうだ。八田先生、結婚したか？」
「え？」
「八田先生さぁ、すっげー可愛い彼女いたろ。紹介されたりしなかったか？俺さぁ、中3の時かな、リュウとたまたま八田先生たちが腕組んで歩いてるとこに遭遇してよ。もうな、神レベルで可愛かった。顔射ためらうレベルの顔面だったぜ」

　木戸の指す神レベルの美女が誰のことを指しているのか、私には検討もつかなかった。
　ていうか木戸がその美女に顔射をためらったところで、顔射する機会など一生訪れることはないのだから、無駄なためらいというものだ。

「私は会ったことないな。彼女がいるって話も、聞いたことないよ。それにまだ結婚もしてない。この前結婚する予定とかないのって聞いたらその予定は一生ないとか言ってたから、別れたんじゃない？」

　木戸は心底ガッカリしたような声を上げた。