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遊び
第2章 獲物
忍と美緒が談笑して、二時間程が経った。

外の雨もすっかり上がり、生暖かい空気が充満している中を、二人は帰っていた。

忍「何か生ぬるい感じって嫌だね」

美緒「うん。気持ち悪いね」

忍「帰ったら風呂に直行ですな〜」

美緒「ベタつくのは嫌だよね」

そんな他愛もない会話を交わしながら、二人は帰っていた。

そんなちょっとしたことも、県道の交差点で終わりを告げる。忍と美緒の帰り道は別方向。

忍「それじゃあ、またね」

美緒「うん。じゃあね〜」

何気ない会話を交わし、二人は別れた。

優は何の気なしに、そのまま帰っていった。

しかし、一方の美緒は、内心ドッキドキの興奮と緊張状態から解放され、安堵感に包まれていた。

美緒『うわ〜w今日はいっぱい喋った〜w』

美緒は心境が表情に出やすいタイプ。この時も思わず顔がほころんでいた。

美緒『堀口君…あんまり女子とは喋ったところ見たことないから、嫌ってんのかなって思ってたけど…何かいい人そうw』

美緒『しかも彼女居ないって言ってた…これってめっちゃチャンスwww』

美緒は一人はしゃぎながら帰宅した。
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