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遊び
第2章 獲物
学食に入ると、人はまばらだった。高校生も居るには居たが、見た限り10人居るか居ないか。大学生も含めても、だだっ広い学食は閑散としている。

美緒「この時間帯って、こんなものなのかな?」

忍「多分ね」

美緒「何か飲まない?」

忍「何が良いかな?俺買ってくるよ」

美緒「え?良いよ…そんな使いっパシりみたいなの悪いよ」

忍「いいよ。どうせ何か食うから、一緒に買ってくるし」

美緒「だーめ!一緒に行くの」

忍「わ…分かったよ」

美緒の少し強引な感じに圧された忍は、二人でジュースを買ったり、お菓子を買って学食でまったりしていた。

二人は学食で他愛もない雑談をして、時間を潰していた。

すると

美緒「堀口君ってさぁ、今彼女とか居ないの?」

美緒の唐突な質問に、忍は思わずむせた。

忍「ゲホッ!ゲホッ!…な、何をいきなり…」

美緒「むせるほどの事じゃないでしょ…」

忍は咳払いすると、美緒に正直に答える。

忍「うん…彼女は居ないよ」

美緒「ふ〜ん…そうなんだ…」

忍「何かあった?」

美緒「ううん。何にも。コッチの話し」

忍「?」
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