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ラストチルドレン
第1章 拾われた体・あたしの気持ち

達巳の何がこんなに惹かれるんだろうか。
誰とでも仲良しで人気があるから?
---違う
イケメンで笑った顔が可愛いから?
---違う
自由に生きているから?
---そうなのかな
周りの男子とは違って居心地がいいから?
---達巳はあたしを女として見ていないから………?
脳内に浮かぶ疑問を心で答えていく。
自問自答を繰り返しても、あたしは何でこんなに達巳に惹かれるのか分からなかった。
達巳の見ている景色が、あたしの目にも映ればいいのに。
達巳の感じている事が、あたしの心にも感じられたらいいのに。
これは、本当に恋とか愛じゃないって言える?
あたしは達巳が好き。
周りの皆とは違う。
独占したいわけでもない。
達巳とヤりたいわけじゃない。
ただ、あたしが望むことは一つ。
達巳の隣に居ること。
一年と少し、あたしは達巳の隣に居たから。
居心地が良すぎて、きっと依存しているのかも。
達巳はあたしの安定剤。
家にも居場所の無かったあたしに、居場所をくれた男。
ただ隣に居ることを許してくれた初めての男。
涙が出そうになった。
オモチャを取り上げられた子供のように泣きじゃくりたかった。
達巳………あたし、またもう一度隣におりたいよ……

