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第5章 終章 新しい命
3か月後、有香は新しい命を授かった。
勿論、どう計算しても健史との子供である。
今回の件で、健史は仕事を詰めすぎず、家族の時間を大切にしようと努めている。
有香は、さすがに3人目の妊娠なので余裕をもって臨めている。
仕事は無理のない程度にやっていくと健史と話し合って決めた。
少しもめそうになったが、仕事しながらでも大丈夫な援護を希望もしてあげた。
実は、健史はこっそり、どんなことがあってもいいように、役所に離婚届けの不受理申請をしていたという。
本当に最悪な事を想定していたが、それは取り下げたという。
もう心配いらなくなった。
有香も実は届を持っていたが、2人が復縁し、一緒に暮らし始めた際、健史の目の前で、シュレッダーに入れて、びりびりにし、ごみの日に一緒に出した。
「健ちゃん、愛してる!」
有香は恥ずかしがらずに毎日そういうようにしている。
そして、健史も
「有香、愛しているよ」
必ず毎日いうようになった。
少しシャイな部分もある健史だが、絶対これはやれと妹夫婦から散々言われて、最初は照れ臭かったが、少しずつ慣れてきた。
子供たちも何となく察してはいたものの、何事もなかったかのように家族仲も順調になった。
そして、風の噂に、有香は、浮気相手の元彼が失業し、借金も抱えていてトラブルで失踪したらしいと聞いた。
まさに間一髪、とっとと縁を切ってよかったのだった。
それを有香から聞いた健史も、安心した。
「有香、絶対離さない。お前に寂しい思いをさせたりはしないよ」
自分に言い聞かせるかのように、有香を抱きしめながら言ってくれる。
「健ちゃん、ずっと離れない。
この子も、子供たちもずっと離れない」
みんなで一緒に入浴したり、家族や愛する夫の重要性をかみしめた有香は、心を入れ替えた。
「私、健ちゃんも、子供たちも幸せにするから。
一緒に幸せになろうね」
償いではない、心からの固い意志。
自分から幸せにするって言えたことに涙があふれる。
そして、今日も帰宅すると、優しい顔で、健史が、
「おかえり」
と暖かく迎えてくれるのであった。
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