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第4章 4.帰ってきた義姉
午後3時。
浩一のiPhoneが鳴る。
二人とも裸で眠っていた。
「もしもし」
あからさまな寝起き声で出てしまった。
『もしもし、有香だけど。
今朝帰国してきて寝てた?』
電話の相手は義姉、有香。
「ああ大丈夫」
浩一は隣で眠る希望の乳首を掌で転がし始めた。
希望は、その手を照れくさそうにつかんで、二人で手をつないだ状態で、有香の声に耳を傾ける。
『色々迷惑かけてごめんね』
「俺達よりも健に謝ったの?」
『今回は健ちゃんの愛を改めて感じてしまったよ。
男として、父親として、家事も万能で昔から何でもマンだったでしょ。気遣いの人だし。ある時、その気遣いが重くなっちゃって。
この人は一生懸命気を遣ってくれてるのに、自分は大したことも出来なくて、凄くコンプレックスに思っちゃったんだ。
最近メディアにも出だして、顔も良いし、家族のトークも評判も上々で、遠く感じて、私いらないのかもって思い始めた時、丁度高校の同窓会があった』
有香は浩一や健史とは別の高校。
『そこで元彼と再開したの』
出奔先は元カレの所だった。
『伊東で泊まりの同窓会で、夜は私も女の子たちとずっとおしゃべりしていたんだけど、帰りに電車に乗っていたら、
元彼からメールが来たの。小田原で降りてこない?って。
私、刺激を求めて降りたわ。その後は雪崩込むように堕ちていった』
その話を聞きながら、浩一は背筋が寒くなる。
『健ちゃんはいつも通り優しくて、だから余計に罪の意識に苛まれて頭痛がした。
痛がる私を見て、気遣いの声をかけてくてても、さらに痛くなるの。ええ、悪いのは私。
段々健ちゃんと接触することが怖くなってきた。優しい健ちゃんの洞察力に見透かされそうで』
有香は次第に涙声になっていく。
『で、結局家を出たの。けれど、元彼は最悪だった。見てくれはそこそこ良くても、温かみがなかった。
それどころか、災難が多くなって、怖くなってきたの。
でもそれも健ちゃんの所為にしようとしていた。健ちゃんが心配してLINEしてくれても、頭痛がするってひどいこと言って拒否してたし、返しても否定的な発言しかできなかった。
今月になって、もうそういうことにしようと思って連絡を取った。
健ちゃんは気持ちの整理つかないってずっと会ってくれなかった。
元彼からは、早く一緒になろうといってくれてたから私焦ってたの。
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