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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第5章 スタープラチナム
 しばらくそうしていて、もう十分にリョウタを信じることができるようになると、私は彼の胸に頭を乗せるようにして体重を預ける。
 それを受けて、彼は私を抱きしめる腕に力を込めた。

 そして。

 「好きです。桜井さん。」
 「…うん。ありがとう。華って呼んでいいよ。」
 「…は、華…。」

 耳まで赤くして、私も体を彼にギュッと押し付けるようにしたのを覚えてる。

 こうして私とリョウタは付き合い始めた。

 いじめられたくなかったから、学校ではヒミツ。

 私たちは少し離れた街で落ち合って、一緒に買い物をしたり、公園でおしゃべりしながらパンを食べるような、そんな無邪気なデートを重ねていった。

 結局、今の高校に合格できたのも、リョウタと同じ学校に行きたいと努力を重ねた結果だったし、勉強を彼が教えてくれたおかげでもあった。

 振り返れば人生の分岐点の一つが確実にそこにあったなあと思う。
 
 そして初めてキスをしたのはその年の大晦日から元旦にかけて。
 除夜の鐘を聞きながら、23:59分に私たちは唇を重ねた。
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