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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第10章 インストーラ
[20年前] 若かりし父のメモ
神尾クンがうちに逃げ込んで来てから、もうそろそろ半年が過ぎようとしている。
十ちかくも年の離れた彼女の年齢を考えれば、この行為はギリギリアウトかもしれない。一応結婚できる年齢ではあるが、それも両親の許可があればこそだ。
しかし、それでも彼女を今のまま家に帰すわけにはいかない。
彼女が必死になって逃げ場を求め、そしてたどり着いた場所が僕の家だ。
彼女はちょっとした良家の一人娘であるから、その立居振舞いはお嬢様然としていたが、しかしその家庭の実体は彼女の立場からすればただの地獄であったようだ。
しつけ、折檻、と称された、ただの暴力。
それを毎日、毎日、言葉の暴力と合わせて受け続けてきた彼女は、たまたま道端で巡り合っただけの僕に救いを求めた。
彼女が長年にわたる家庭内暴力の犠牲者であって、その深く傷ついた心を知ってしまった今では、彼女の両親がどれだけ私に脅しをかけてきたとしても、僕は彼女を守りきらなくてはならない。
彼らの両親は法の力で脅しをかけてくることはないだろう。
なぜなら、そうなれば彼らが彼女にしてきた行為までも明らかになってしまうからだ。