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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第10章 インストーラ
[9月4日] 父の告白日記
今日の晩飯は華が準備して、3人で揃って食事をとった。
なにか話したいことがあるということで、また何を言い出すのかと、私も柚子も少し緊張しながらその食卓に着く。
しばらくは、当たり障りのない会話をしながら、私たちは程よく焼き上げられたサンマをつついた。
「脂の乗ったいいサンマだな。旬になったとはいえ、なかなかいいの見つけてくるじゃないか。」
「うん、結構私も目利きができるようになってきた。」
「お姉ちゃん、それ花嫁修業?(笑)」
久しぶりに聞く柚子の冗談であったが、それに対する華の答えはその場を凍りつかせた。
「そうだねえ。このままお父さんのお嫁さんになっちゃうなら、もうちょっと修行頑張らないといけないかなあ。」
あくまで軽い感じの華の返しだったが、そこで私も柚子も一瞬息が止まる。
食卓の会話は数秒間硬直した。
ザ・ワールド。何かのマンガで読んだそんなセリフが頭をよぎる。
…そして時は動き出す。
その次に華が語った内容が驚くべきものであったことは事実なのだが、最近暴走気味の華であったし、さっきの発言もあったものだから、その内容にはある意味ホッとするような感触を覚えてしまった。
華の生む毒が私たちにも回ってきていることの証明だろうか。
「そんなことよりさ、大橋家。崩壊だよ。大橋マサキ、逮捕されたって。」