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父と娘の近親相姦日記 第2部 暴走編
第16章 父と娘のPart2
 しかし

 「ヒッ!」

 と声を上げて本気の怯えた表情を見せた柚子に、その衝動はそこで一旦押し留められる。

 「う、す、すまん…」
 「…ほ、本物見たくなっちゃったんでしょ…へ、変態…。だめだよ、それは…」

 驚きのために身体を硬直させたあと、少しして落ち着きを取り戻した柚子は少しキツイ表情になってそう言った。

 だめ、という拒絶。

 これまで何度も突きつけられた彼女の拒絶だったが、しかし今回のそれは真なるものとは違っている…私はそう感じたし、そう信じたかった。

 だから、もうひと押し、前に進もうとしていた。さっきまでの性欲を押しとどめようとする感情はこの時いったいどこへ行ってしまっていたのだろう…
 あの海岸で抱いた、純粋に子を愛する親の気持ち。あの時、もう柚子をどうこうするなんて絶対にないぞと心に決めたはずだったのに。

 だが、私の口から出る言葉はそんな思いからはかけ離れたものになっていた。

 「だめって…だったらお前、何でそんなものを見せたんだ。」
 「えっ…お、男の人が興味あるって聞いたから…どんな反応するかなって…」

 突然、問い詰めるような口調で迫ってしまった私に、柚子は狼狽の色を見せた。
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