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放課後は羞恥な時間
第2章 美術室
「どこか撫でて欲しいところはある?」
天野先輩が尋ねます。

とても意地悪そうな声です。

絵筆は・・・私の胸をぐるぐると這っています。

けっして突起には触れないように用心深く・・・。

「撫でてください・・・」
私は小さな声でささやきます。

「どこを?」

「言えません・・・」

「分かんないや」
天野先輩が笑っています。

もうガマンできません。

「ち・・・」

「ち?」
天野先輩が問い返します。

「ちくびを・・・」
とうとう私は言っちゃいました。

「ちくびをどうして欲しいの?」

「ちくびを絵筆で撫でてください・・・」
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