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§ 龍王の巫女姫 §
第7章 蕩ける果実

掬いとる時、秘裂の上にある小さな蕾を撫で上げるのを忘れない──

「はぁ…っ」

「…ふ」

押さえた脚がぴくんと反応するのを楽しみながら、彼は指についた其れを味わった。



「…石榴とは異なるこの蜜は何であろうな。お前の此処には…別な果実が隠されているようだ」


「…アっ…ハァ‥ん…!」


「しかも十分に熟れている。昨夜まで聖処女だったとは思えぬほどに」


「…!!…わたしは…っ」


酷い侮辱を受けたのがわかる。


「やめて!!…そこ、触っちゃ…」


続けざまに秘裂をなぞり
彼は太股の付け根に口を寄せ始めた。



舌のざらつきを内腿に感じて、細かな震えが止まらなくなる。なのに炎嗣は肝心な場所には舌を這わさない。



「…うう‥ン、‥ハァ…ハァ…ぁ!」


「どうだ…シタの果実も貪って欲しいか? 」


「そんな…ぅぅ…」



“ 押しのけなきゃ、押しのけなきゃ…っ ”


気を抜けば流されそうになる。しかし水鈴は彼の狙いを理解して反抗の意を固くした。




「──…どうなんだ」


「……いッ」




忘れないで



《俺の咽を掻き切ることができるか? 》



わたしには、やるべき事がある




「 いらない──!! 」




あの惨劇を、忘れないで…!






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