この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第10章 春節の夜

「んー?こっちこそごめん…」

「何やってんだよ、早くしろよ」

「おいてくぞー」

転んだ少年のために数人が足を止めて振り向く。

彼は返事をした後で、水鈴を見上げた。


「わ、お姉さんキレイだな!」

「え…」

「ぶつかってごめん、これあげるよ!」


彼は手に持っていた札の束からひとつを抜き取って水鈴に渡すと、仲間のもとに戻っていってしまった。




「何かしら…」


水鈴はきょとんとしている。

赤い色の長細い札には、金色の文字が刻まれていた。


『 福 無 双 至 今 朝 至 』



「春聯( シュンレイ )だな」


「……?」


気付けば彼女の隣には黒の短袍姿の炎嗣がいて、上から赤い札を見下ろしていた。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ