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馬鹿と天才と紙一重
第5章 紙一重の気持ち

…………?
「なん…で…」
「何とも思ってない女は抱けるけど、藍はやっぱり無理だよ」
どういうこと?
期待、しちゃうじゃん…
「しゅ、しゅうや…
私のこと好き?」
「好きだよ、もうずっと前からね」
嬉しい、なんて言葉で形容できない。
心臓から熱い気持ちが全身に巡る、血が沸騰しそう。
「わ…わた、しも好き」
両腕を伸ばして修哉を抱きしめた。
ドクンドクンと鼓動が響く、両想い…だったんだ。
「私も、修哉が好きっ」
ぎゅーっと強く抱きしめたら裸の胸が修哉のワイシャツと擦れて突起が起ちあがった。
「藍…本当に?本当に俺が好き?」
「うん。たまーに自分のこと僕っていう修哉も、優しくキスをしてくれる修哉も、天才王子の全部が好き」
腕の力を弱めて、修哉の顔を見て無意識に緩む顔のまま言えば、照れたように笑って
「俺も。こんな我儘な俺を受け入れてくれる藍が好き、小さい頃からずっと隣に居て欲しかった。馬鹿な藍が好き」
そう言ってくれた。
「馬鹿は余計だよ」
2人でクスクス笑いあっていたら、どちらともなくキスをした。
「馬鹿と天才は紙一重だから、俺と藍は頭のよさが紙一枚の違いだけでいいよ。
あとは全部同じでいたい」
ちゅ、ちゅ、とキスの雨が降り注ぐなか修哉が呟いた。
「じゃあ、隙間なく全部一緒になろ?
これ以上は…女の子に言わせないでよね」
修哉のワイシャツのボタンを外しながら胸板にキスをした。
「大好きだよ、藍」

