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馬鹿と天才と紙一重
第5章 紙一重の気持ち




「この1週間、避け続けていた男の指と舌で、しかも胸だけでイった気分はどうだよ?

僕のこと、陰で笑ってたんだろう?簡単に落とせるとでも思っていたんだろう!!」

言ってる言葉は強いのに、泣きそうな顔で切ない瞳で見つめるんだもん。

両腕を伸ばして私は修哉を抱きしめた。

「なんで?そう思うのは私じゃなくて修哉でしょ?

セックスしたくならない女をイかせて楽しい?」

「ちが!ちがう!

じゃあなんだ!いれてやるよ…」

売り言葉に買い言葉、そんな気がした。

でも、ベルトのバックルを外して姿を見せた修哉のソレにちょっと。本当にちょっとだけ怖くなった。


「藍なんか、妊娠してしまえ…」

私にキスをしながら修哉が泣いた、頬に雫が落ちた。

パンツを脱がされアソコをなぞられたらクチュと音がした。

期待してないわけじゃない、年頃の女の子だし!

好きな人に抱かれたいって思うのは自然だって保健で習ったもん。

だけど、こんな形では望んでなかったよ。


修哉の涙が落ちたところにもう一筋涙が流れた。



「…っ」


「藍、らん、らんっ」







修哉、馬鹿でごめんね。








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