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馬鹿と天才と紙一重
第6章 天才と繋がる馬鹿

ガチャ、と向こうから鍵をあけ生徒会室のドアが開いた。
「おや…………」
見つかってしまった。
「生徒会副会長でもある浪岡修哉くんが、こうも頻繁に1時間目を無断欠席するのはどうかと思うけど」
クスクスとその人
忍先輩は 笑った。
「それに藍くんを巻き込むのもあり得ないけど
サボってまで性行為がしたいの?」
「会長……………」
ひえ…
修哉が天才王子なら、忍先輩は静黙の貴公子って感じなんだよね。
静かに静かに相手を追い詰めるけど気品のある人、もちろん貴公子って言われるだけあって顔もかっこいい。
私は自分で言っちゃうけど結構気に入られてる方。
だって、そうじゃなきゃ頭悪いのに生徒会にいられるわけない。
「あーあ、藍くんの綺麗な肌に色々してくれたね」
するりと、忍先輩が空間を操ってるかのようにまっすぐ伸びてきた指が鎖骨を触れた。
「んっ」
………………やってしまった。
「ふふ、さっきまで修哉を受け入れてた身体はこんなにも敏感なんだね」
鎖骨から首筋、そして頬を撫でられた。
「会長…!すいませんでした!」
べこっと折れるように修哉が頭をさげたのを横目に忍先輩は笑った。
「別に謝らなくていいけど、元々藍くんを探してたからさ」
「え?わたし?」

