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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第2章 4月は運命の出遭い
「志水先生が退職する前から噂はあったんですが…本当に萩尾先生と不倫関係だったんですね…」
宴会の会場には戻らずに、二人は店の中庭を眺められるベンチに並んだ。
「菅野先生…私のこと、軽蔑なさったでしょうね」
麗華はまともに菅野の顔を見ることが出来ず、俯いて膝の上で両手を握りしめた。
「誰にだって好奇心はありますよ、あんな所で動物みたいにセックスする方がおかしいんです」
一見性欲が無さそうな菅野の口から発された『セックス』という言葉に麗華はひどく狼狽える。
宴会の会場には戻らずに、二人は店の中庭を眺められるベンチに並んだ。
「菅野先生…私のこと、軽蔑なさったでしょうね」
麗華はまともに菅野の顔を見ることが出来ず、俯いて膝の上で両手を握りしめた。
「誰にだって好奇心はありますよ、あんな所で動物みたいにセックスする方がおかしいんです」
一見性欲が無さそうな菅野の口から発された『セックス』という言葉に麗華はひどく狼狽える。