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贄姫
第5章 伍


「やっ…」


抵抗してみろよ、と
意地悪に瓊乱は笑う。


もちろん抵抗などできるはずもなく
散々いたぶられるように舐め尽くされてから
椿は瓊乱をその身の深く内に受け入れた。


「あぁっ! いやぁ、瓊乱、やだぁ!
やめて、苦しいの…じ、焦らさないで…お願いっ…!」


「嫌じゃないだろ。こんだけ濡らして。
それに、昨日はお前が気を失うから
避妊の術を施せなかったんだよ!」


足を持たれて拡げられ、その間にある深みに
瓊乱が己を激しく打ちつける。
その衝撃は椿の奥を震わせ
脳天まで突き抜ける痺れをもたらす。


そのしびれの合間に
意識が飛びそうなほどの快楽があった。


「やだ、やだぁぁぁ!」


「馬鹿、暴れるな。
お前の中に届けなければ、避妊の術が施せないだろうが。
それとも孕みたいかよ」


いつの間にか泣いていて
椿はそれが逆効果だとは知らない。
痛みと恥辱に涙は止まらず
余計に瓊乱を興奮させた。


「泣くな、椿。抑えられない」


その言葉は真実で、椿が泣けば泣くほど
瓊乱は椿の奥深くに入り込み
熱くたぎる肉棒を、子宮の奥深くまで強引に打ちつけた。


苦しそうな顔の瓊乱の目が紅い宝石のように輝きを増す。
ふいに持っていた脚を放され、瓊乱が覆いかぶさって
椿に口づけをした。


「んっいやぁ…ん、ふ…」


下半身の猛々しさとはそぐわない
あまりにも優しい口づけに
甘いしびれが椿の感情を揺さぶった。
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