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MY GIRL
第13章 誓い
「大樹に話したかったから話したんだよー、きっと。

松島先生ね、この前授業で、自分の話が長いの自覚あるって言ってたの。

話すべき内容を、分かりやすく皆に伝えたいから長くなるって。

それでも、聞かせる価値のない人間には話さないし、聞いてくれていた生徒を私はちゃんと見ていますって言ってたよ!

だから大樹は松島先生から認められてる人なんだよ、凄くないっ?」

いつも思うけど、美咲の言葉は胸にまっすぐ届く。

色々気付いてくれるし、気付かせてくれる。

自分では気付かなかった長所に気付かせてくれた事もあったし。

…大好きだ。

そう思うと、俺の腕の中にいる美咲がとてつもなく愛しく思えて、柔らかい髪を優しく撫でた。

くりっとした大きな目で俺を見上げてくる美咲。

耳元で

「今日は離さねぇから」

って言ったら、嬉しそうに微笑んで、触れるだけのキスをしてきた。

あー…マジで可愛い。

絶対離さねぇ…離せねぇ。

いつアレ渡そうかな…今すぐ渡してぇ。

考えてると美咲の家に着き、中に入ると蓮がいた。

「…大樹さんだ」

何でこの兄弟はこんな上半身裸率が高ぇんだろうか…

「あ、蓮っ!ただいま~」

「…、蓮…お前また身長伸びたか?」

「おかえり2人共。え…そう見えます?」

「うん。今いくつだっけ」

「ん…と、187です」

「…でけぇな相変わらず」

「2人共おっきいよ~」

「大樹さんもでかいっしょ」

美咲と蓮と言葉が被る。

「お前程じゃねぇけどな」

笑いながら階段を上り、美咲の部屋に入る直前。

「大樹さん…たまには俺にも構ってくださいね。勉強とか勉強とか」

「はは…了解」

「大樹はあたしのだからね!」

俺に抱き着いて蓮に言う美咲。

「それは百も承知…。…勉強してから運動でもいいんですよ?2人共…」

「えっ」

扉を閉める直前、蓮の言葉に俺と美咲の言葉が被る。

あんな大人っぽい表情浮かべる奴だったっけ、蓮…

パタン、と扉が閉まり、俺らは目を見合わせた。


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