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MY GIRL
第20章 波乱いっぱい入学式
…何なんだこいつ。

つーか健って誰だよ。

乱暴に振り払おうとすると…

「俺、2人の居場所知ってるしね?」

作り笑顔で言われた言葉に、振り払う直前で止めた。

「…どこ」

ため息を吐いて聞くと。

「…ふふ。こっちだよ」

胡散臭く笑って歩き出したから、仕方なく後を追う。

「ところでイケメンくん。名前は?」

「…矢野蒼汰」

「へぇ、蒼汰ね。俺は翔。よろしく〜」

「…、」

ほんと胡散くせぇ…

こいつ相当自分を繕ってるやつなんだろうな、目がそう言ってる。

つーかこっちはフルネームで名乗ってんのに下の名前だけって相手に失礼だろ。

「蒼汰も俺の事翔でいいから」

…そして随分と馴れ馴れしい。

「…何が目的?出来れば関わりたくねぇんだけど」

「おいおい酷ぇな〜?ただ仲良くしたいだけなんだけどなぁ。そんなに俺怪しい人間に見える?」

「見える」

即答するとケラケラ笑う。

面倒くせぇ…

「あ、こっち」

でも美咲の居場所知ってるらしいから大人しく付いていく。

…美咲から離れるんじゃなかった、マジで。

「なぁ、蒼汰って美咲ちゃんと付き合ってんの?」

その質問に鼻で笑って答える。

「付き合ってねぇよ」

「…え、そうなの!?わっ、マジで!?じゃあ健狙っていいんだ」

「もう籍入ってるクッソラブラブな彼氏いるけどな」

そう言うと真顔になった翔。

…この表情素だな、きっと。

そして作り笑顔を貼り付けた。

「…っ何、やっぱ彼氏いんの?まあそうだよな、あんな可愛いもんなぁ」

何なんだこいつ…

もう帰りたいんだけど…

「彼氏から奪おうとしても無駄。あの2人色々乗り越えて来てんもん、今更離れねぇよ。それに美咲を何とかしようとしてんなら俺も黙ってねぇから」

こんだけ言えば諦めるだろ。

「…っふ!分かった分かった、蒼汰美咲ちゃんの事大好きなんだ?」

「…、…はっ!?な…っんでそうなんだよ!?お、っかしいだろ!」

「はーい、バレバレでーす」

「なっ…どこにバレる要素あったよ今まで!?」

「いやもうバッレバレだよ?

俺と健、入学式前に君らの事眺めてたんだけどさ?

まずあーんな愛しそうな目で美咲ちゃん見つめてる辺り、あぁ付き合ってて溺愛してんのかな、って思うじゃん?

だけど付き合ってないって今言ったじゃん?


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