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男の娘のボクに彼女と彼氏ができるまで
第2章 百合音さんの好きなこと
こそこそと百合音さんのところへ移動すると、彼女は大人びた表情で笑った。

「おはよう、桜李」

百合音さんはシンプルなグレーのシャツに、ネイビーチェックのパンツを合わせたトラッドスタイルだった。
授業に向けて黒縁の大きな眼鏡をかけている。
落ち着いたファッションの中で、唇の赤が瑞々しい。

ああ、今日も美しいです、百合音さん!
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