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愛無き、故に恋
第2章 薔薇
普段、玩具なんて使わない薔薇姫とのsexだが、今日は違う。

「ねぇ、ローズ。これ、知ってる?」

見せたのはバイブレーター(クリトリスとマンコをWで攻められるタイプの)。

「それ、嫌い。やーだ」

「や、じゃないよ。大丈夫。ひょっとして、本物の方が好き?」

「なんで、そんなの使うの?夜桜はローズ、嫌い?貴方を愛してるのは私だけだったの?」

何人にそんな言葉を囁いた。

そんなの数えてない。

数えるだけ無駄だ。

もう、ささやかな連絡で一喜一憂している自分がわからなくなった。

恋...なのか、吊橋効果なのか。

「愛してるよ、ローズ。ちょっとだけ、遊んでて。ちょっとだけ、ね?」

事実、夜桜のスマホが着信を告げている。

「お願い。私だけを見て...ダメ?」

ここに来て、外の事を持ち込まないで。

「私は、夜桜だけのものだから。貴方以外なんてどうでもいいから!」

今だけでいい-

「夜桜で、いっぱいにして」

ここで生きて来て、初めてねだった。

夜桜の中で何かが、切れる音がした。
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