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ジェミニの檻
第9章 distanse
「今迄、六花に甘えてたから…これからは俺に甘えて?部活も六花も、両方大事にするから」

「…うん」

「って事で取り敢えず次期キャプテンの権利を行使して、日曜日は試合前後のみ午前中だけ練習、それ以外は休み」

「ほ、んと?」

「夏が終わったら、日曜日は毎週デートだからな!遊び尽くす!!」

六花は満面の笑みで頷き、やっとシェイクを口にした。

「何処行きたい?いっぱい考えといて!俺も考えとくからさ」

「うん!」

店を出ると、自然に手を繋いだ。

「六花、ちょっと遅くなってもいい?」

そう言って由岐が連れてったのはクレープ屋さんだった。

「クラスの女子がここが美味いって言ってた、あ、梢じゃないから!」

全力で否定しながら、二人してショーケースのサンプルを見つめる。

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