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ジェミニの檻
第12章 優しさの使い方
''逃げれた?このまま帰るね!また明日ね!''

二人してメールを覗くとほっと息をついた。

志貴は濡れたままの六花を見て文化祭のために外されていたカーテンを手渡した。

雫を拭って体を包む。

「志貴のとこは…実験だっけ?どんな感じ?」

志貴は掛けてあった白衣を身に纏うと黒板に数式を書き連ねていく。

六花は隅に追いやられていた机と椅子に座った。

「池内さん、この問題に答えて?」

「えっ?えーっと…ルート3、かな?」

「正解、次」

白衣を翻し、数式や英文を連ねていく志貴。

フレームのないメガネまでもが志貴の容姿を飾るための物にしか見えない。

「これは?」

「…もし、この気持ちが叶うのなら…誰を傷つけても…いい…?」

「良く出来ました、次」

「今だけは、私だけのあなたに…なって…くれますか…」

六花はくっと喉が締まるのが解った。

「志貴、あの…」

「これが解けたら、ね」

黒板一面に見た事もない数式が連なっていく。

「志貴、わかんないよ!難しすぎ…」

「基本が解ってれば応用するだけだよ」

書き終わると黒板の前に六花を立たせる。

頭を捻りながら、なんとか答えを導き出そうと四苦八苦する六花。
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