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ジェミニの檻
第5章 potion
「おやすみ」

「おやすみ」

ゆっくりと、深い眠りに落ちていった。




ゆっくりと玄関を開けると、そこにはスニーカーとパンプスが並んでいた。

「おかえり」

タオルで濡れた髪を拭きながら由岐がバスルームから出てきた。

「…ただいま…」

「朝メシ食う?って言ってももう9時過ぎだけど」

「…食う、出来たら呼んで」

頷いた由岐を確認して階段を昇った。

由岐の部屋のドアの前で立ち止まる。

下からキッチンからガチャガチャと音がしている。

志貴は静かにそのノブを回した。

志貴の布団に包まって寝息をたてる六花。

枕元にしゃがみ込んでも、六花は起きる気配すらない。

指先で口唇を擽ると薄っすら目を覚ます。

「…し…き…?」

「いつまで寝てんだよ?昨夜ヤリすぎたのか?」

「っ!違っ…!」

がばっと身を起こして否定する。

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