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初花
第4章 猫柳
離れにも 小さな角松を設えた。



門松に 積もった雪を払うと
朝の庭にさす朝日に照らされる姿は
己 ひとつ。





私は城主として 寿ぎ、詣り
宴もあり 客人も迎えなくてはならない





独りでは 祝いの花も 膳も、寂しかろうと
上女中や 次の間に控える者に命じて
龍と共に過ごさせたが




夜更けというより 夜明け前の頃
堪らず訪れ、眠る彼を 抱き寄せた私に

夢うつつ 懐いたのちやがて、瞼は ひらいた





「此処へいらして 宜しいのですか」




頼りない声で 微かに咎めながらも
衣を掴む手が

秘めた想いを明かすようで
こよなく愛しく



「初夢の中の 其方ではなく
現し身の この肌を、抱かずには居れぬ」


告げた言葉に 伏せた睫の風情は
如何なる花よりも儚く

然りながら艶やかに、私を誘う。



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