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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第17章 メイドのワケ
すると鞠子様は、急に困ったような何とも言えない顔をしながら、
「実はね、莉愛菜ちゃん。あなたに渡すものがあるの。すみれちゃん、あたしのクローゼットにあるもの持ってきてもらえる?」
そう言ってすみれさんを呼んだ。
「畏まりました。」
すみれさんがクローゼットに言って、大きく平たい箱を持って来た。
「こちらでしょうか?」
「そう、ありがとう。」
あたしは不思議に思いながらその箱を見つめた。
「莉愛菜ちゃんはこのお屋敷で、あたしのお世話をしてくれることになっているわよね?」
「はい。父から聞いております。」
「あたしもとても嬉しかったの。本庄家の娘は成人したらこの家に入るという仕来りは知っていたから。それを喜んでくれてるあなたにとても感謝してる。あたしのお世話をしたいって思ってここに来てくれたのよね?」